兵庫県佐用町の「佐用共立病院」で入院していた高齢者6人が肋骨(ろっこつ)を相次いで折り、看護師羽室沙百理容疑者(26)が1人に対する傷害容疑で逮捕された事件で、同病院の穀内隆院長は12日記者会見し、「骨折が呼吸状態に悪影響を及ぼしたのではないか。死期を早めた可能性がある」と管理責任を認め、謝罪した。県警は骨折と死亡の因果関係はないとみているが、病院は遺族に謝罪するとともに補償などを検討するという。
病院では、2008年12月8日から昨年1月19日の間に、75〜99歳の寝たきり患者6人の肋骨骨折が判明。いずれも後に死亡した。しかし、4人目が発覚するまで外傷性を疑わず、体の向きを変えた際などに起きたと判断していた。
羽室容疑者は6人のうち、最初の患者ら3人の骨折を知らせた第一発見者で、昨年1月5日に看護師らを対象に実施した聞き取り調査では「疑われるのでしょうか」と涙を流したという。
【関連ニュース】
・
看護師、傷害容疑で逮捕=入院患者の肋骨折る ・
路線バスにひかれ3歳児死亡=運転手を現行犯逮捕 ・
原告と4700万円で和解=03年の内視鏡手術事故 ・
1歳女児、送迎バスにはねられ死亡=72歳運転手を逮捕 ・
妻に暴行、死亡させる=傷害致死で夫逮捕 ・
首相動静(3月12日)(時事通信)・
中村耕一容疑者 「1年ほど前から覚せい剤使用」と供述(毎日新聞)・
阪急、京阪…開業100年「私鉄王国」復活へ(読売新聞)・
<自殺報道>総務省、民放5社に内容問うメール送る(毎日新聞)・
教員に罰則、改正案提出=自民、みんな(時事通信)
【ジュネーブ伊藤智永】世界保健機関(WHO)が、保健分野で初の多国間条約である「たばこ規制枠組み条約」の発効から2月末で5年が経過した現状をまとめたところ、各国でさまざまな禁煙措置が導入されているにもかかわらず「喫煙者を減らす」目標はほとんど成果をあげていないことが分かった。
WHOは「世界的に喫煙者数が減少しているとは言えない。途上国では増加傾向にあり、女性の喫煙者は増えている」と認めている。喫煙は今なお、国・地域ごとの文化・風俗の要因が強い傾向がうかがわれる。
WHOはたばこを「法律で禁止されていない唯一の有害物質」と位置づけ、世界の喫煙人口を13億人とし、年500万人が喫煙が原因の病気で死亡していると推定している。喫煙者は2025年までに17億人に増えるとの推計もある。
地域別で比べると、規制強化と喫煙者数の因果関係は必ずしもはっきりしない。喫煙制限が最も進んでいるヨーロッパでは、男性の喫煙者が減ったものの、女性の喫煙者は16%と世界で最も多く、最も少ない東地中海地域(4.5%)の3倍以上に上る。
また、東南アジアはたばこ税率が58.3%でヨーロッパの50.2%より高いが、男性喫煙者は43%と最も多い。逆に、喫煙規制があまり進まず税率も35.4%にとどまるアフリカは、男性喫煙者が28%と一番少ない。
WHOは条約に、たばこ税の強化、公共の場での喫煙制限、包装・広告規制などを盛り込み、各国で多くの取り組みを進めている。
また、WHOは、新たな規制作りに意欲的で、14日からの政府間交渉では、たばこの不法貿易に関する規制原案をまとめる。正規の輸入ルートを通らない安いたばこが若年層への喫煙を広げているとして、たばこ1箱単位で追跡するシステムを導入する構想だ。11月にウルグアイで行われる第4回たばこ規制枠組み条約会議での採択を目指している。
【関連ニュース】
厚労省:公共的空間での喫煙 「原則禁止」を通知 受動喫煙防止:分煙では不十分 「全面禁煙」厚労省通知へ 受動喫煙防止:飲食店なども原則全面禁煙 厚労省通知へ 職場の受動喫煙:「状況みて議論」長妻厚労相 社説:職場の喫煙対策 全面禁煙の道筋示せ ・
無期求刑の男に懲役28年=強盗致死、裁判員裁判−静岡地裁支部(時事通信)・
<交通事故>軽ライトバンが電柱衝突 3人死傷 三重・松阪(毎日新聞)・
地下鉄サリン、負傷後に死亡の1人に給付金(読売新聞)・
<北教組事件>小林議員地元入り 進退「確認のうえで判断」(毎日新聞)・
<海老蔵さん・麻央さん>婚姻届を提出(毎日新聞)